「そろそろ自分が、結婚適齢期なのは分かっている」
「それで実は、結婚のことを考えるだけで、不安で仕方ない」
「彼女が結婚を匂わせてくると、急に気持ちが冷めてしまう」
そんなあなたにはもしかしたら、こんな深層心理が隠されているのかも。
軽い気持ちで読んでみると、思わぬ発見があるかもしれませんヨ。
責任を背負う恐怖
結婚をすること。
それによって女性だけでなく、男性にも得られるものはたくさんあります。
既婚男性になれば、社会的には「安心できる」「信頼できる」などの評判を得ることができること。
これは男性が結婚する大きなメリットと言っていいでしょう。
そのほかメリットはいろいろありますが、物事には必ず両面あり。つまりメリットを得た瞬間にデメリットも生じます。
例えば結婚に伴う責任。
結婚するということは、妻子どもを養う義務が生じます。自分一人だけなら貧乏でも食っていける。しかし妻子どもがいるなら話は別。
もはや気軽に仕事を辞めたり、欲しいものを気軽に大人買いできるのは過去の日々に。
これからは、自分のことだけではなく、まず夫として、父親として、物事を考えなければいけない。
責任にがんじがらめにされる日々が待っています。
今あるものを失う恐怖
それだけではありません。
結婚すれば、独身の暮らしは完全終了。仲間と夜遅くまで飲み歩く自由や、気になる女性に気軽に声をかける自由。
一人引きこもって自分の世界に浸る自由。休日は昼間で寝過ごしマイペースに時間を過ごす。
独身では自由にできた、ささやかな幸せのほとんどを、結婚後はあきらめなければいけません。
そして、結婚生活では自分だけでなく妻の気持ち。要望を考えて行動しなければいけません。
すなわち、自分のことだけ考えていればOKだけだったのが、まず、家庭を第一に考えて行動しなければいけない。
これは自由気ままに生きてきた男にとっては、まさに恐怖です。
彼女への不安
「俺はいつになっても彼女を大切にして愛するぞ。きっと彼女も結婚したら、俺のことを大切にしてくれる妻になってくれるに違いない」
もしそうなれたのならきっと、結婚を恐れる恐怖心はもっともっと、和らぐに違いありません。
しかしきっとあなたは知っているのでしょう。
自分がこれから先、10年20年30年、彼女を今と変わらずに愛することができるか、絶対的確信がないこと。
そして何より、彼女自信があなたを裏切らずに支えてくれるか。今の彼女とは別の誰かにならないか。不安を感じている自分がいることを。
そう、人は簡単にうつろいます。
どんなに熱烈な愛を誓い結婚した夫婦でもあっさりと離婚している現実、愛を未来永劫信じることは、そう簡単なことではありません。
この意味で結婚に恐怖を感じること。その根源にある問題はまさしく、人間への信頼の問題。
恐怖を感じるのも、当然の話です。
根本にはある人間不信
以上のことから、本質的なことをズバリ言うと、結婚に不安がある男とは、無意識のうちに人間不信の傾向があるのかもしれません。
表面上はどうであれ、何らかの理由によって、完全に愛を信じられない。それは彼女への愛だけでなく、自分自身の愛も信じられない。
それゆえに、誰かを完全に信じることができず、常に頭にどこかには、最悪の事態が起こることを心配している。
だから結婚に恐怖を持つ男は、離婚した人の話とか、結婚して不幸になった人の話などを、熱心に聞こうとします。
なぜなら、「最悪自分もそうなるかもしれない・・・」と心のどこかで、恐れているからです。
でもそれは別に悪いことではありません。最悪を想定しておけば、事前にそれなりの対応ができるからです。
結婚に失敗する恐怖
日本の文豪、芥川龍之介はこう言いました。
「完全に幸福になり得るのは白痴にのみ与えられた特権である。如何 なる楽天主義者にもせよ、笑顔に終始することの出来るものではない」
3組に1組が離婚する今の世の中、結婚に対してあまりに楽観的に考えることは、将来自分に不幸を招く可能性があります。
この意味で、結婚に恐怖を感じること。それ自体は、極めて正常な感覚と言うことができます。
結婚すれば独身の自由を全て失い、生活スタイルそのものを、変えていく必要に迫られます。
そして、血のつながらない彼女を妻として家族を形成。価値観の違いを乗り越えて生きていく。
それは容易なことではありません。そして失敗した場合は財産分与や慰謝料、そして養育費。離婚した男の責任が待っています。
最後に
「そろそろ自分も彼女と結婚するタイミング。でも正直、結婚のことを考えると、気持ちがヘビーで仕方ない・・・」
そんな場合は自分が結婚することで何を恐れているのか。じっくり自分と向き合うことが大切です。
なぜなら一度決断を下せば、結果がどうなろうとも、絶対にあとには引き返すことができません。
悩みすぎてもダメかもしれませんが、結婚が不安で仕方ない。それはそう感じて当然の何かがあります。
それを見極めた上でぜひ、後悔のない決断を下してみてはいかがでしょうか。