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キレる大人急増中? |
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(1)キレる大人が増えている?
2007年9月3日、NHKのクローズアップ現代で、「キレる大人急増中」が放送されました。
TVの報道によると、暴行事件で検挙された20歳以上の大人は、ここ10年で4倍以上に達しているそうです。そのうち、暴力行為の加害者の大半が30代〜50代の"大人”だというのです。
若者の間違いじゃないかと思われるかもしれませんが、加害者の大半が大人です。「電車で携帯の使用を注意したら無視されて殴る」など駅での暴力行為が増加し、その加害者の多くは、車内のマナー違反を注意していた人だそうです。
ここで注意してほしいことは、加害者はマナー違反を注意された側ではなく、注意した側なのです。
他のケースでは、「病院の緊急外来で待たされた」という理由で、患者が医師に暴力を振るわれ、常識という一言では片付けられない事件が私たちの身近で起こっているのです。
(2)なぜ大人がキレるのか?
社会的にも成熟し、日本経済の中枢を担う世代の大人が、このような暴力行為を起こすのでしょうか?
放送されたTVの内容によると、キレる大人が増加している要因は社会的な影響です。それを一言で言えば、「自己肯定感情の欠如」と考えられます。
つまり、「自分が人から、社会から大事にされていない」という意識を感じているのでしょう。
人は本来、他の人に認められたいという欲求を持っています。ところが、近年、社会情勢の変化で、社会に成果主義が取り入れられ、絶えず評価にさらされています。
職場の同僚はライバルであり、成果を競い合います。誰かの勝利が自分の敗北になるからです。そこにお互いを信頼するマスターマインドが芽生えるのは難しいことです。そのような環境で、素直に他人の成功を認める事は難しいことです。
そうして、部下は上司に、中間管理職は上司と部下の板ばさみに。私たちは常に成果を求められ続けるのです。
それに加えて現在の社会は、変化速度があまりにも速く、たくさんの情報の波にのまれ、ストレスを無意識に感じています。技術革新がもたらした、負の遺産と言えるでしょう。
(3)最新科学の見解
最近の研究では、セロトニンという脳内物質がストレスで破壊され、キレやすくなることが分かってきました。セロトニンとは必須アミノ酸であるトリプトファンの代謝過程で作られる脳内物質です。
セロトニンが分泌されると喜びや快楽、恐れや驚きなどの感情をコントロールし、精神を安定させる効果があります。この精神安定作用のあるセロトニンが不足することで、感情に押さえがきかなくなり、その結果キレてしまうと考えられています。
また、セロトニンが不足すると、うつ病にかかりやすいという指摘があるそうです。
いずれにせよ、社会的なストレスによって、私たちの体が大量のストレスにさらされているという、現代の問題が垣間見れます。
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